捜査本部による連日の取り調べに対し、容疑者は当初、視線を落としたまま曖昧な供述を繰り返していた。だが、捜査官が押収した私物スマートフォンの検索履歴や現場周辺の移動データを突きつけた瞬間、その態度は一変したという。関係者への取材によると、容疑者は「誰もが楽しそうに過ごしている場所を破壊したかった」「あのロゴを見るだけで社会から拒絶されているような焦燥感に襲われた」といった趣旨の、歪んだ孤立感と社会への敵意を吐露し始めている。
犯行当日のタイムラインを追うと、計画性は明らかだ。ピークタイムを意図的に狙い、死角となる出入り口付近の座席をあらかじめ確認していた形跡が残されている。衝動的なパニックではなく、日常の幸福感を象徴する空間をピンポイントで標的に定めた冷徹な計算。報道ではこれまで語られてこなかったこの供述内容は、都市部に潜む無差別暴力の新たな病理を克明に物語っている。