「芸人の妻」というステレオタイプな枠組みに収まらないのが、奥森皐月の特異な存在感だ。月数十本のお笑いライブに足を運び、膨大なラジオ番組を聴き込む筋金入りのカルチャーマニアとしての顔は、結婚後も一切ブレていない。
彼女の持つ知性と言語化能力は、執筆活動やメディア出演でも遺憾なく発揮されている。誰かの付属物としてではなく、自立した表現者として自身のキャリアを淡々と積み重ねるそのスタンスは、同世代の若者からも高い支持を集める。家庭内においても、ふたりは対等な批評家同士のように議論を交わし、刺激を与え合っていることが各メディアの発言からも伝わってくる。