日本の職位体系は極めてグラデーションが細かい。なかでも「係長」「課長補佐」「課長代理」の序列と役割の差異は、社外からはおろか社内から見ても分かりにくい。
基本構造を整理すると、一般的に序列は「係長 < 課長補佐 ≦ 課長代理 < 課長」となるケースが多い。係長が現場チームの業務進捗を直接管理するプレイングリーダーであるのに対し、課長補佐は課長の専属アシスタントとして企画や調整を担う。そして課長代理は、課長の権限を公式に「代行」できる立場にある点が決定的に異なる。
ただし、権限委譲の範囲は企業ごとに大きく異なる。決済印を代理で押せる権限を持つ会社もあれば、名ばかりで単なる社内営業用の肩書にとどまる会社も少なくない。年収相場を見ても、係長が500万〜650万円程度であるのに対し、課長代理は650万〜850万円前後がボリュームゾーンとなる。課長への昇格直前ポストとして給与水準は高まるものの、後述する残業代の扱いによって手取り額の逆転が起きやすいのもこの階層の顕著な特徴だ。