近年特に顕著なのが、大人が自分自身のコレクションや癒やしのためにハッピーセットを購入する「キダルト(Kidult)」現象の定着だ。昭和・平成のレトロキャラクターの復刻企画や、有名デザイナーとのコラボレーションアイテムが登場すると、大人世代の購買意欲が一気に爆発する。
幼少期に憧れたキャラクターが現代のデザインで復刻される体験は、30代から50代の層にとって強力なノスタルジーを刺激する。オフィス街の店舗でハッピーセットを購入していた40代男性は、「子供の頃に親に買ってもらえなかった反動もあるかもしれない。デスクに飾ると仕事の合間の癒やしになる」と微笑む。ハッピーセットはもはや子供だけのものではなく、大人たちがノスタルジーを消費するプラットフォームとしての機能を強めている。