かつて繁忙期には数時間待ちが常態化していた各種届出コーナーは、劇的な変貌を遂げた。住民票の取得から転出入届、福祉関連の申請に至るまで、事前予約とオンライン入力による「書かない窓口」が定着。来庁が必要な場合でも、専用端末に二次元コードをかざすだけで本人確認と書類作成が瞬時に完了する。
この変化を加速させた起爆剤が、都心の容積率緩和をテコにビル群を建て替える巨大プロジェクト「天神ビッグバン」だ。オフィスや商業施設が急速に高層化し、昼間人口が急増するなかで、行政機能の分散と効率化は待ったなしの課題だった。窓口スペースの縮小とサテライト化を同時に進めることで、物理的な混雑そのものを解消する試みが結実しつつある。