ドラマで確固たる地位を築いた彼は、映画界でも才能を開花させる。人気音楽漫画を実写化した映画『BECK』では、天才ギタリスト・南竜介役を熱演。吹き替えなしで挑んだ迫力の演奏シーンや英会話は、観客の度肝を抜いた。
しかし、役者として頂点に立ちつつあった時期に、彼は突如として異例の挑戦へ踏み出す。本名である齋藤智裕名義で執筆した小説『KAGEROU』が、第5回ポプラ社小説大賞を受賞したのだ。命をテーマにした重厚なストーリーテリングと鋭い感性は、出版業界にも激震を与えた。俳優という枠組みにとらわれないクリエイターとしての才能を、鮮烈に証明してみせた瞬間だった。