「さいですか」は、相手の話に対する相槌や返事として用いられる言葉で、標準語における「そうですか」「左様(さよう)ですか」と同義です。相手の言葉を受け止めて「そうであるのか」「なるほど」と理解・納得した意を示します。
語源を辿ると、武士言葉や公家言葉としても使われていた古語の「左様(さよう)」が音変化(転訛)したものです。「さよう(左様)」の発音が日常会話の中で次第に崩れ、「さい」へと変化しました。これに丁寧の助動詞「です」と疑問の終助詞「か」が結びつき、「さいですか」という形が定着しました。
なお、江戸時代から明治・大正期にかけての上方(関西)の町衆文化では日常的に交わされていた言葉であり、決して新しい若者言葉や乱れた日本語というわけではありません。格式の高い「左様ですか」を、親しみやすい日常の口語に落とし込んだ歴史ある表現です。