南新町のアーケードで行列を避けて快適にうどんを啜るなら、狙い目は明確だ。朝の開店直後である7時台、もしくは昼の混雑が引いた14時過ぎから15時にかけての時間帯が最も落ち着いている。12時前後は近隣のビジネスパーソンや買い物客で長蛇の列ができるものの、客の回転は驚異的に速い。焦らず列に身を任せても、体感時間はそれほど長く感じないはずだ。
入店したら、まずはトレイを手に取り、注文口でうどんの玉数と種類を伝える。冷たい麺か温かい麺かを選んだら、どんぶりを受け取ってサイドメニューの揚げ物や天ぷらへと進む。ここまでは一般的なセルフ店と同じだが、真骨頂はその先にある。
温かい「かけうどん」を頼んだ場合、どんぶりに盛られた麺を自ら「テボ(振りザル)」に移し、沸き立つ湯の中に浸して好みの温度まで温め直す。数秒湯通ししてしっかり湯を切ったら、備え付けの給出汁専用タンク(蛇口レバー)から黄金色の出汁を自分で注ぎ込む。この一連の動作こそ、本場のセルフ式うどんを肌で体感する最高の瞬間だ。ネギや天かす、生姜を適量乗せ、最後に会計を済ませて席へと運ぶ。