創業者の吉田吉蔵は1935年、東京・神田で鞄製造を始めた。戦後の混乱期を乗り越え、職人気質と品質へのこだわりで事業を拡大。1962年にはオリジナルブランド「PORTER」を立ち上げ、日本製カバンの新しい地平を切り開いた。
二代目社長の吉田輝幸氏は1972年に入社。父親の背中を見ながら製造現場から学び、やがて経営の中枢を担うようになった。彼の時代には、PORTERブランドを若者文化と結びつけ、ファッションアイテムとしての地位を確立させることに成功した。
バブル崩壊後の厳しい時代も、品質を落とさず国内生産にこだわり続けた姿勢が、ブランド価値を高めた。海外ブランドが席巻する中、吉田カバンは「メイド・イン・ジャパン」の誇りを貫いた。