通算勝利数で球団歴代トップに君臨する原辰徳前監督の残した足跡は、今も東京ドームのベンチ裏に色濃く残る。三度にわたる長期政権で培われた勝利のメソッドと、フロントに張り巡らされた人脈は、後任選びにおいても無視できない影響力を持つ。
しかし、最終的なゴーサインを出すのは読売新聞グループ本社である。メディア企業としてのブランドイメージ、視聴率や動員数への波及効果、さらにはファンの世代交代へのアプローチなど、単なる野球の勝敗を超えた経営判断が下される。株主総会や取締役会の空気を読みながら、トップがどのタイミングで誰を指名するのか。舞台裏のパワーゲームは激しさを増すばかりだ。