今井メロは幼少期から父・成田隆展氏による徹底したスパルタ指導を受け、わずか12歳でプロスノーボーダー資格を取得するという驚異的な才能を発揮しました。2004-2005年シーズンにはスノーボード・ワールドカップのハーフパイプ種目別総合優勝を果たすなど、名実ともに世界のトップライダーとして君臨していました。
しかし、大きな期待を背負って出場した2006年トリノ五輪で運命は暗転します。公式記者会見での自作ラップ披露が賛否を呼ぶ中、本番の予選では着地に失敗して大転倒。結果は無念の予選落ちとなり、メディアや世論からの容赦ないバッシングに晒されることになりました。
世界一を嘱望された10代の少女にとって、一夜にして「国民の期待を裏切った存在」へと突き落とされた精神的ショックは計り知れないものでした。この五輪での挫折が、その後の長く険しい迷走期の引き金となっていきます。