事態の発端は今年3月下旬、夜間の魚類調査を行っていた民間環境団体の水中カメラに映り込んだ映像だった。水深1メートルほどの浅瀬で、ネオンのように怪しく光る数十匹の群れ。捕獲された個体の遺伝子解析を行ったところ、海外で観賞用として流通しているゲノム編集魚と同等の特徴が検出された。
日本のカルタヘナ法では、飼育や譲渡にあたって国の承認が厳格に義務付けられている。しかし今回発見された個体群には一切の承認記録がなく、不法な密輸または国内での違法な自家繁殖・遺棄が行われた見方が強まっている。都内の熱帯魚店オーナーは「近年、海外の闇オークションサイトを経由して珍しい発光魚を入手するマニアが後を絶たない」と匿名で明かす。