きんさんぎんさんが世に出たきっかけは、1991年(平成3年)の満100歳の節目でした。長寿祝いの席で披露されたユーモアあふれる掛け合いが地元メディアの目に留まり、翌1992年に出演した大手ダスキンのテレビCM「きんは100歳、ぎんは100歳」で爆発的な大ブレイクを果たします。
その後、全国各地のイベントやテレビ番組に引っ張りだことなり、2人が発する飾り気のない言葉は、バブル崩壊後の沈んだ日本社会に大きな元気と癒やしを与えました。
長寿の秘訣として注目されたポイントは極めて実践的でした。
- 毎日欠かさぬ足腰のトレーニング:専属トレーナーの指導を受け、100歳を過ぎてからスクワットや歩行訓練を日課にしていました。
- 魚中心のバランスの良い食事:小魚や豆腐、野菜を好み、腹八分目を徹底していました。
- 知的好奇心と会話:姉妹で毎日顔を合わせ、昔話や世間話をして声を出して笑い合っていました。
姉の成田きんさんは2000年(平成12年)2月23日、107歳で永眠。妹の蟹江ぎんさんはその約1年後、2001年(平成13年)2月28日、108歳で静かに息を引き取りました。2人が駆け抜けた明治から21世紀初頭までの歩みは、日本の高齢者福祉や健康への価値観を根本から変革させた偉大な足跡です。