精神疾患の治療において、薬物療法は不可欠なプロセスである。しかし、多くの芸術家が直面するように、玉置もまた「薬によって感性が鈍るのではないか」という恐怖と戦っていた。感情の起伏を平坦にする薬は、彼の爆発的な創作エネルギーを抑え込んでしまう側面もあったからだ。
医師との対話、そして自己との対話の中で、彼は少しずつ折り合いをつけていく。病を受け入れ、コントロールすること。それは妥協ではなく、生き延びて歌い続けるための賢明な選択だった。彼が病を公表したことは、同じように精神的な苦しみを抱える多くの人々にとって、無言の救いとなったのである。