気象庁が発表した最新の海面水温データは、気象関係者の間に強い緊張感を走らせている。日本の南海上からフィリピン沖にかけての広大な海域で、水温が平年を2度以上上回り、30度を超えるエリアが長期にわたって定着しているからだ。
通常、台風は海面水温が26.5度以上で発生・発達するが、30度を超えると水蒸気の補給が爆発的に加速する。いわゆる「急速発達(Rapid Intensification)」と呼ばれる現象が頻発し、中心気圧が24時間で40ヘクトパスカル以上も急降下するケースが報告されている。もはや「数日かけてじわじわ接近してくる」という従来のイメージは捨てなければならない。