東京には数多の和菓子店が存在するが、なぜ松島屋は一過性のブームに終わらず、何世代にもわたって支持され続けるのか。その答えは、徹底した素材への妥協なき姿勢と、伝統的な手仕事の継承にある。
使用される餅米は、毎朝その日の気温や湿度に合わせて蒸し加減・つき加減が微調整される。保存料や余計な添加物は一切使用しない。そのため、時間の経過とともに餅は当然のように硬くなっていく。本物の餅米だけが持つ伸びやかさと、歯切れの良さ。そこに加わる北海道産の厳選小豆と赤遠藤豆。シンプルだからこそ誤魔化しが利かない素材の組み合わせを、長年の勘を頼りに最高のかたちへと仕立て上げる職人技が、三大豆大福の誇りを支えている。