かつての日本のカラオケといえば、頭声を使った突き抜けるようなハイトーンボイスがもてはやされる傾向にありました。しかし、ここ数年でリスナーの耳は確実に変化しています。日常に溶け込むような、心地よくて少しハスキーな低音に癒やしを求める人が急増しているのです。
ストリーミングサービスのバイラルチャートを見ても、ウィスパーボイスや低音を効かせたオルタナティブな楽曲が上位を独占しています。耳に優しい中低音は、聴く人に安心感と「エモさ」を同時に与えます。カラオケという空間でも、叫ぶような高音より、胸に響く低音のほうが圧倒的に聴き手の心を掴みやすい状況が生まれているのです。