本作の魅力を語る上で欠かせないのが、冷酷な第4皇子ワン・ソを演じたイ・ジュンギと、現代から高麗時代へタイムスリップしたヒロイン・ヘスを演じたIUの存在だ。当時から「神がかった演技」と称賛された2人の掛け合いは、今見返しても狂おしいほどの緊迫感と叙情性に満ちている。
仮面の下に孤独と狂気を隠すワン・ソの眼差し、そして残酷な歴史のうねりの中で葛藤しながら生きるヘスの眼差し。言葉以上に雄弁な二人の表情の芝居は、視聴者の胸を締め付けた。単なる甘い恋愛ドラマの枠組みを超え、生き残りをかけた凄惨な権力闘争と深く結びついた恋模様だったからこそ、二人の絆はこれほどまでに美しく、そして切なく焼き付いたのである。