『猫』の誕生は、ブレイク前夜だったあいみょんと北村匠海のプライベートな交流から始まります。ふたりは同世代の表現者として早くから意気投合し、互いの才能を認め合う深い友人関係を築いていました。
決定的な転機となったのは、北村匠海が主演を務め日本中を涙させた映画『君の膵臓をたべたい』(2017年公開)の試写後に行われたふたりの会話でした。食事の席で北村が語った作品への想いや、生死をめぐる切ない感情、役作りの葛藤を受け止めたあいみょんは、その強烈なインスピレーションを胸に帰路につきます。そして自宅へ戻るや否や、アコースティックギターを手に一気に楽曲を紡ぎ出しました。
あいみょんが吹き込んだ生々しい弾き語りのボイスメモを受け取った北村匠海とDISH//のメンバーは、そのあまりの完成度と切なさに衝撃を受け、すぐさまレコーディングへと動き出しました。映画の世界観と、北村という生身の人間の持つ哀愁をあいみょんが見事に捉えたからこそ、単なる楽曲提供の枠を超えた奇跡のコラボレーションが実現したのです。