松戸富田製麺を語る上で欠かせないのが、総本山である松戸駅前の名店「中華蕎麦 とみ田」との関係性です。本店はWeb予約システム(OMAKASE)による完全事前予約制を採用しており、思い立ってすぐに立ち寄ることは困難なプレミアムシートとなっています。一方、松戸富田製麺は予約不要で並べば誰でも味わえるアクセシビリティの高さが最大の武器です。
味わいにおける中華蕎麦とみ田本店との決定的な違いは、スープのベクトルと設計にあります。現在の手がける本店が「TOKYO X」をはじめとする厳選銘柄豚の純粋な肉の旨味と極上の和出汁を融合させた繊細かつ濃密な世界観を突き詰めているのに対し、松戸富田製麺は多くのファンが熱望する「濃厚豚骨魚介つけ麺の完成形」をストレートに表現しています。20時間以上じっくり炊き込んだ重厚な豚骨魚介スープと、自家製粉の専用小麦粉で作られる圧倒的コシの極太ストレート麺の組み合わせは、まさに直系ならではの力強さです。
チェーン展開にありがちな味の希薄化は一切なく、セントラルキッチンと各店厨房の熟練スタッフによる温度・濃度管理が徹底されています。商業施設内でこのレベルの自家製麺と濃厚スープを提供している事実は、まさにラーメン業界の常識を覆した快挙と言えます。