有権者やネット世論は、女性議員の閣僚登用をどのように評価しているのか。SNSや大手ポータルサイトのコメント欄、各種世論調査の反応を精査すると、そこにはかつてのような「女性だから応援する」といった単純な善意ではなく、極めてシビアで現実的な視線が交錯しています。
辛辣な「数合わせアレルギー」と失言への厳しい糾弾
ネット上で最も多く見られる批判は、「能力や実績が伴っていないのに、女性という属性だけで下駄を履かせるな」という反発です。過去の内閣において、国会審議で野党からの質問に対して官僚の差し出す答弁書を棒読みし、立ち往生した女性大臣がいた際、ネット上では「事前準備不足」「完全な数合わせの被害者であり加害者」といった厳しい批判が殺到しました。実務能力が追いつかない抜擢は、本人の政治生命を縮めるだけでなく、女性全体の登用に対するバックラッシュ(反動)を引き起こす引き金となってきました。
「ブレない論客」への熱狂的な支持と評価の逆転
その一方で、確固たる信念と高い政策理解度を示し、堂々とした答弁を繰り広げる女性閣僚に対しては、党派を超えて熱狂的な称賛が送られています。
顕著な例が小野田紀美参議院議員(経済安全保障担当大臣、外国人との秩序ある共生社会推進担当大臣などを歴任)です。アメリカ生まれ・岡山育ちという生い立ちから参議院議員へと上り詰めた小野田氏は、国会質疑における一切の曖昧さを排した明快な語り口、SNSを活用した国民への直接的な政策発信、不法滞在問題や経済安全保障に対する妥協のない姿勢によって、ネットユーザーの間で「国士」「本物の政治家」として絶大な支持を獲得しています。
また、法相時代に毅然とした死刑執行命令を下し、外相時代には緊迫する中東情勢や国際交渉で卓越した実務力を証明した上川陽子氏に対しても、「派手なパフォーマンスではなく、仕事の正確さと胆力で信頼を勝ち取った」という高い評価が定着しています。有権者はすでに「性別」ではなく、「難局で逃げずに結果を出せるか」という一点で政治家を厳しく選別しています。