この10年で、日本のネット社会を取り巻く環境は激変した。当時は面白おかしく消費されていたプライベートの切り売りや、当事者への容赦ない誹謗中傷は、現在では厳しく批判される対象となっている。あの騒動は、ある意味で「ネットリンチ」がカジュアルに行われていた時代の最後の遺物だったのかもしれない。
情報が瞬時に拡散し、消えない傷として残るデジタルタトゥー。しかし、彼らはそのタトゥーを消し去るのではなく、自らの活動と実力で上書きしてみせた。そのたくましさは、情報過多の時代を生きる私たちにとっても、一種の教訓を含んでいる。