千秋楽の激闘を終えた後、相撲関係者やファンの間で「靱帯の手術が必要なのではないか」という懸念が急速に広がりました。靭帯断裂の程度によっては再建手術を選択するアスリートも多く、その場合は半年以上の長期離脱が避けられないからです。
結論として、尊富士は靭帯の手術を受けず、保存療法を選択しました。伊勢ヶ濱部屋の医療サポートチームと慎重に協議を重ねた結果、メスを入れずに筋力強化と組織の自然治癒を図る方針が固められたのです。
続く翌場所(2026年夏場所)を「全休」した最大の休場理由は、将来ある20代前半の体を守るためでした。無理な早期復帰による靭帯の緩みや軟骨損傷といった後遺症を防ぐべく、最初の数週間は徹底的な免荷(体重をかけないこと)とアイシングに専念。その後、チューブトレーニングやプールでの歩行訓練からリハビリの経過を積み上げ、徐々に足首の可動域と筋力を取り戻していきました。