女子高生の足のニオイの根底にあるのは、「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」と呼ばれる低級脂肪酸です。これは皮膚に存在する常在菌が、汗や剥がれ落ちた古い角質・皮脂を分解する際に生じる物質で、ごく微量でも強烈な悪臭を放つ特徴があります。
十代後半の女子生徒はホルモンバランスや新陳代謝が極めて活発であり、足裏にある「エクリン汗腺」から分泌される汗の量は成人女性を上回ることも珍しくありません。足の裏には1平方センチメートルあたり約300個もの汗腺が密集しており、1日におよそコップ1杯分(約200ml)の汗をかきます。本来、分泌された直後の汗はほぼ無臭ですが、靴の中で時間が経つにつれて皮膚の常在菌が爆発的に増殖し、あの独特の酸っぱいツンとしたニオイへと変化します。
さらに、毎日の通学や授業、体育や部活動によって足裏の角質は激しく摩耗します。剥がれ落ちた角質は雑菌にとって格好のエサとなるため、若い世代ほどニオイの原料が絶え間なく供給され続けるという構造的な要因が存在しているのです。