消費税が10%に引き上げられた当初、イートインの利用率は一時的に落ち込んだ。「持ち帰れば8%なのに、わざわざ店内で食べて高い税金を払うのは損だ」という心理が働いたためだ。しかし、現在のトレンドはその逆を行く。
大手チェーンが仕掛けたのは、徹底的なプレミアム化だ。座り心地の良いデザイナーズチェアの導入、温かみのある間接照明、さらには隣の席との間仕切り。これらにより、「2%の差額など気にならないほどの快適さ」が提供されるようになった。ワンコインのコーヒー1本で、まるで高級ホテルのロビーのような空間を利用できる。このコストパフォーマンスの高さが、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代人の心を掴んで離さない。