お二人の出会いは、学習院大学構内にある書店でした。サークル活動などを通じて自然に言葉を交わすようになり、やがて交際へと発展したエピソードは、当時の若者たちにとって等身大のラブストーリーとして映りました。お見合い結婚が主流だった皇室の歴史において、キャンパスライフの中で育まれた「自由恋愛」は、極めて異例であり、同時に画期的な出来事だったのです。
昭和天皇の喪中であったため、婚約内定の発表は慎重に行われましたが、記者会見で見せたお二人の初々しいやり取りは、重苦しい空気に包まれていた日本に明るい光をもたらしました。互いを尊重し合う対等なパートナーシップの姿勢は、新しい家族像の先駆けでもありました。