今、ブームの波は日本国内にとどまらない。北米や欧州、そしてアジア圏のZ世代を中心に、「KIRIMI-chan」のヴィンテージグッズやファンアートがTikTokやInstagramで急増している。海外の若者たちにとって、切り身という無機質な食材に感情と物語を与える日本の「八百万的アニミズム観」は、フレッシュで刺激的なアートとして映るのだ。
「なぜ魚の切り身が泣いているのか?」「美味しく食べられたいという願望は何を意味しているのか?」。海外のネットコミュニティでは、彼女の存在をめぐる哲学的な議論すら交わされている。完璧すぎない、カオスで少し切ないデザイン性が、Y2KやSubculture文脈と共鳴し、新たなカルト的人気を生んでいる。