近年の世界カーリング界は、フィジカル化が劇的に進んでいる。氷の表面をわずか数ミリ単位で変化させるスウィーピング(氷こすり)の圧力が、試合の勝敗を直結する時代だ。吉田知那美の肉体改造とフィジカルトレーニングへの情熱は、チーム内でも群を抜いている。
オフシーズンに極限まで追い込まれた体幹トレーニングは、過酷な海外遠征や長期戦でもブレないショットフォームを生み出した。世界最高峰のツアー戦「グランドスラム・オブ・カーリング」での戦いにおいても、世界屈指のパワフルなスウィーパーたちと対等以上に渡り合い、石の伸びをあと数十センチ伸ばす「粘り」を見せつけている。