現在の地上波テレビでは、コンプライアンスや健康志向の観点から、一つの食材を異常に食べ続けるような演出は敬遠されがちだ。しかし、板東英二が活躍した時代は違った。彼の「ゆで卵愛」は、視聴者にとって親しみやすさの象徴であり、同時に彼の強烈なキャラクターを補強する最高のスパイスだった。
お笑い芸人や司会者たちにいじられながら、嬉しそうに卵を頬張る姿。そこには、現代のSNSマーケティングで狙って作られる「あざとさ」とは無縁の、剥き出しの人間味があった。だからこそ、当時の映像アーカイブを見た若い世代は、彼の姿に新鮮な魅力を感じるのだろう。