理由の一番手は、身も蓋もないが圧倒的な価格差だ。2026年現在、食品全体の価格改定が相次ぐなか、鶏もも肉の店頭価格は高値を更新し続けている。一方で手羽元は、依然として100gあたり数十円から100円前後という驚異的な安さをキープ。家計を預かる世帯にとって、この差額は決して無視できない。
「もも肉1パックの予算で、手羽元なら2パック買える。育ち盛りの子どもがいる我が家では、これ一択です」。都内に住む30代の会社員はそう語る。骨がついている分、可食部が少ないと思われがちだが、満足感の質がまったく異なる。骨の周り肉ならではの濃密な旨味としっかりとした歯ごたえは、食べ応えという点でもも肉を遥かに凌駕する。