だが、この特性は決して恩恵ばかりではない。街を歩けば他人の感情の色が暴力的なまでの情報量となって視覚を襲う。満員電車や混雑した商業施設では、不快な色彩の波に呑まれ、激しい頭痛や抑うつ感に苛まれる人も多い。
いわゆる「センサリーオーバーロード(感覚過多)」の状態だ。オーラが見える人々の多くは、サングラスを常用したり、混雑した場所を避けて生活するなど、独自の防衛策を講じている。視覚情報を意識的にシャットアウトするメンタルトレーニングや、特定の光波長をカットする特殊レンズのニーズが近年高まっているのも、こうした背景がある。