夫婦でありながらプロフェッショナルなクリエイター同士でもある二人は、スタジオ作業においては妥協を許さない鋭い緊張感を保っている。山下達郎は竹内まりやのソロ楽曲の多くで編曲・プロデュースを担当しており、彼女のヴォーカルの魅力を最大限に引き出すための音作りには徹底したこだわりを見せる。
しかし、一度スタジオを後にすれば、二人はどこにでもいる穏やかなご夫婦の姿に戻る。外食を楽しんだり、共通の趣味である音楽鑑賞や映画鑑賞を嗜んだりと、家庭内では仕事を極力持ち込まないメリハリが保たれているという。この「仕事場での極限のプロ意識」と「家庭でのリラックスした信頼関係」の絶妙なバランスこそが、40年以上にわたり良好な関係を維持し続けている「黄金比」の秘密と言える。