喉の奥を刺すような激痛。それが最初のサインだ。ケンタウロスへの感染で最も多く報告されている初期症状の一つが、非常に強い咽頭痛である。水や唾液を飲み込むことすら困難に感じるほどの痛みを訴える患者が少なくない。
初期のデルタ株などで頻発した味覚・嗅覚障害は、この株では比較的まれだ。代わりに前面に出てくるのが、高熱、全身の強い倦怠感、そして激しい咳である。発熱は38度以上に達することも珍しくなく、急激な体調の悪化に驚く人も多い。消化器症状として、軽度の下痢や吐き気を伴うケースも一部で報告されている。
従来株との違いとして特筆すべきは、上気道でのウイルス増殖スピードの速さである。肺の奥深くで炎症を起こすリスクは従来株に比べて低いとされる一方で、鼻や喉といった上気道全体に一気に強い炎症が広がる。そのため、「ただの風邪」と軽視して初動を誤ると、家族や職場内での集団感染を引き起こす懸念がある。