LightningからUSB-Cへの移行によって、ユーザー体験には劇的な差が生まれています。日々の使い勝手に直結する3つのポイントを比較検証します。
1点目は、LightningとType-Cの違いにおける転送速度の圧倒的な開きです。Lightningは一部の過去Proモデルを除き、大半が最大480Mbps(USB 2.0準拠)にとどまります。これに対し、最新iPadのUSB-Cポートは下位モデルでも最大5Gbps(USB 3.1 Gen 1)、iPad Proに搭載されているThunderbolt / USB4ポートに至っては最大40Gbpsを誇ります。GB単位の動画ファイルを転送する際、数分かかっていた作業が数秒で完了するほどの差が生じます。
2点目は、iPadのLightningにおける急速充電ワット数の違いです。従来のLightningモデルでも、USB-PD対応の充電器と「USB-C - Lightningケーブル」を組み合わせることで最大約18W〜20W前後(一部iPad Pro旧機種で最大30W前後)の急速充電が可能でした。しかし、現行のUSB-C搭載iPadでは30W〜45W以上の高出力受電にスムーズに対応し、バッテリー容量の大きいタブレットでも短時間で満充電に達します。
3点目は外部ディスプレイや周辺機器への拡張性です。Lightning端子で映像を出力する場合、内部で信号をエンコードして送信する構造上、画質の劣化や微細な遅延が発生しがちでした。一方のUSB-CはDisplayPort Alternate Modeに対応しており、ケーブル1本で最大6K解像度の高精細モニターへ遅延なくネイティブ出力が可能です。