現在、世界中のハイテク産業やEV(電気自動車)、風力発電機に不可欠な存在となっているネオジム磁石。その誕生の裏には、日本の科学者による不滅のイノベーションが存在する。1982年、佐川眞人博士によって発明されたネオジム・鉄・ボロン系磁石は、それまでの最高記録を大幅に更新する世界最強の磁石として歴史に名を刻んだ。
佐川博士の発明を受けた日立金属株式会社(現プロテリアル)やTDK株式会社といった国内メガサプライヤーは、製造技術を極限まで高め、日本の磁性材料産業を世界最高峰の地位へと押し上げた。日本の製造業が誇るこの微細構造制御技術と物理学の融合こそが、今やスマートフォンから産業用ロボットに至るまで、現代社会のあらゆる動力源を陰から支えているのだ。