飯島直子の演技者としての底力を世に見せつけたのが、桐野夏生原作のサスペンス劇『OUT〜妻たちの犯罪〜』だ。深夜の弁当工場で働く主婦たちが過酷な現実から犯罪へと手を染めていくダークな世界観の中、彼女が見せた凄惨で迫真の演技は、それまでの「癒やし系」イメージを鮮やかに裏切ってみせた。
また、平成を代表する怪物テレビドラマ『HERO』へのゲスト出演など、フジテレビの看板枠で放映されたヒット作でのインパクトも絶大だった。シリアスなサスペンスからコメディ、骨太な人間ドラマまで横断する柔軟さこそが、彼女が長年第一線で愛され続ける最大の理由だ。