近年、新車ディーラーで猛烈に推奨されるのが「残価設定クレジット(残クレ)」です。3〜5年後の予想下取り価格(残価)をあらかじめ最終回の支払いに据え置き、残りの金額を分割返済する仕組みのため、月々の支払額を大幅に抑えられます。
しかし、残クレには「据え置いた残価部分に対しても金利が発生し続けている」という構造上の見落としがあります。通常のローンよりも元金が減るスピードが遅いため、金利負担総額は割高になりがちです。
残クレが向いているのは、「3〜5年ごとに常に最新の安全装備を備えた新車へ乗り換えたい人」や「月々のキャッシュフローを一定に保ちたい人」です。反対に、「1台の車に10年以上長く乗り続けたい人」「年間の走行距離が1万kmを大きく超える人」「車のカスタマイズを楽しみたい人」にとっては、最終精算時に追加費用が発生しやすく、トータルで損をするリスクが高くなります。