お二人の出会いは、結婚から遡ること30年以上前、阿川さんが30代前半の頃に開かれた知人主催のゴルフコンペでした。当時、阿川さんはキャスターや執筆活動で多忙を極めており、曽根氏も大学での研究・教育活動に邁進していた時期です。
当初は共通の友人を交えてラウンドを楽しむ「ゴルフ仲間」の1人に過ぎず、恋愛関係ではありませんでした。お互いに多忙な日々を過ごす中で、年に数回顔を合わせる友人関係が何十年も続いていたと、阿川さんは自著やインタビューの手記で明かしています。
転機が訪れたのは、互いに60代を迎えた2010年代半ばのことでした。阿川さんは作家であった父・阿川弘之氏の看取り(2015年死去)や、認知症を患った母の在宅介護に直面し、精神的・肉体的な重圧を抱えていました。
そうした過酷な日々の中で、長年気兼ねなく話せる相談相手だった曽根氏の存在が大きな支えとなっていきます。互いの健康状態や今後の人生設計を語り合う中で、「残された時間を共に支え合いながら生きていこう」という自然な合意が形成され、2017年5月9日に婚姻届を提出する運びとなりました。