過酷な現場でメディックが命を救うためには、それを支える高性能な機体とオペレーションシステムが不可欠です。航空自衛隊の救難システムは、捜索機と救難ヘリコプターの「ペア運用」によって世界最高峰の救難能力を実現しています。
まず現場へ急行するのがU-125A救難捜索機です。双発ジェットの高速巡航性能を活かして真っ先に現場上空へ到達し、360度監視レーダーや赤外線暗視装置(FLIR)を駆使して広大な洋上や山岳地帯から要救助者を特定します。上空から位置マーカーや援助物資(サバイバルキット)を投下し、後続のヘリコプターへ正確な座標を伝達します。
続いて現場へ突入するのがUH-60J救難ヘリコプターです。「ロクマル」の愛称で知られるこの機体は、悪天候に耐えうる優れた飛行安定性と航続距離を誇ります。機首の赤外線暗視カメラ、気象レーダー、側面のダブルホイスト(吊り上げ装置)を装備し、空中給油プローブを備えた最新改修型では長時間の洋上進出が可能です。U-125Aの誘導のもと、UH-60Jからメディックがロープ一本で波頭や樹海へと降下し、要救助者を機内へと収容します。