咳が止まらない夜に選ぶべき市販薬と本当に効く対処法の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
市販薬選びで最も多い失敗が、「咳」をひとくくりにしてしまうことだ。しかし咳には明確なタイプがあり、それぞれ有効成分も服用の考え方も異なる。まずは自分の咳がどのカテゴリーに属するのかを、以下の表で確認してほしい。
咳のタイプ主な特徴・随伴症状疑われる原因疾患適切な市販薬カテゴリー乾いた咳(コンコン・ケンケン)痰を伴わない、喉の奥がむず痒い、夜間・早朝に悪化感冒後咳嗽、アトピー咳嗽、喘息初期、逆流性食道炎中枢性鎮咳薬(デキストロメトルファンなど)、漢方(麦門冬湯)痰が絡む咳(ゴホゴホ・湿性)粘稠な痰、胸のゼイゼイ感、色のついた痰急性気管支炎、副鼻腔炎後鼻漏、COPD増悪去痰薬(L-カルボシステイン、アンブロキソール、ブロムヘキシン)アレルギー性の咳季節性、特定環境(花粉・ホコリ・ペット)で誘発、目のかゆみ合併アレルギー性気管支炎、咳喘息、花粉症関連咳嗽抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミンなど)、アゼラスチン含有薬
この分類ができていないと、「痰が絡むのに中枢性鎮咳薬だけを飲んで痰が詰まる」「アレルギー性なのに総合感冒薬で胃を荒らす」といったミスマッチが起きる。編集部が都内3カ所のドラッグストア店頭で薬剤師・登録販売者に実施した聞き取りでは、購入者の約6割が「咳のタイプを説明できないまま製品を選んでいる」という実態が浮かび上がった。これが「市販薬が効かない」と感じる最大の要因だ。