小出川の河津桜散策における最大のハイライトは、人工物の少ないのどかな田園風景と、遠方にそびえる冠雪した富士山・丹沢連峰を借景にした圧巻の構図です。
散策コースの拠点となるのは、藤沢市遠藤の「えびす橋」から「大黒橋」、そして打戻の「追出橋(おいだしばし)」へと続く川沿いの遊歩道です。地元の「小出川桜まつり実行委員会」や保全団体が丹精込めて手入れを続けてきた約3kmの区間には、約250本以上の河津桜が立ち並び、足元には絨毯のように菜の花が咲き誇ります。
写真愛好家や観光客がこぞって狙う絶景撮影スポットは、えびす橋から大黒橋の間、やや下流側から上流(北西方向)を望むアングルです。川の緩やかなカーブに沿って咲くピンクの桜並木越しに、天気が良ければ雪化粧を施した富士山の山頂がくっきりと顔を覗かせます。
光の向きを考慮すると、富士山を綺麗に順光で捉えられる午前中(朝8時〜10時半頃)が撮影のゴールデンタイムです。午後になると逆光気味になり、気温上昇とともに水蒸気で富士山が霞みやすくなるため、澄み切った空と桜のコントラストをカメラに収めたい方は早朝の到着をおすすめします。