発展場という空間は、単なる出会いの場ではなく、地方都市では孤立しがちなセクシュアルマイノリティの交流拠点としての機能も担ってきた。都市部と違い、宮崎のような地域では「自分と同じ性的指向の人間が身近にいる」という実感を持ちにくい。その意味で、都城の『幸福荘』のような存在は、利用者にとって精神的なよりどころとしての価値も持っている。
心理学的に見れば、こうした場が「第2の居場所」として機能する背景には、日常の役割から解放される匿名性と、同じ属性を持つ他者との緩やかな連帯感がある。地方の発展場が都市部より閉鎖的に見えても、そのぶん利用者同士の信頼関係が構築されやすい側面もあるのだ。
そのうえで、宮崎の発展場利用に向く人、向かない人を明確にしておきたい。
向いている人
- 静かに落ち着いて過ごしたい人
- 派手な設備より、アットホームな雰囲気を重視する人
- 車移動ができ、時間に余裕を持って訪れられる人
- 地方の小規模コミュニティに馴染める人
向かない人・慎重になるべき人
- 若年層や活発な出会いを求める人
- 公共交通機関のみで移動する人
- 最新設備や清潔感を最優先する人
- 匿名性の高い大規模店に慣れている人
要するに、宮崎の発展場は「量」より「質」、それも刺激の質ではなく、居心地の質を評価する場所だ。都市部の発展場と同じ感覚で訪れると、その静けさに戸惑うかもしれない。