緊急事態に直面した際、飼い主にとって大きな現実的負担となるのが医療費です。自由診療である動物医療において、検査から手術、入院までに必要となる費用の概算を把握しておくことは冷静な決断を下すために不可欠です。
2026年現在の小動物臨床における猫の腸閉塞の手術費用相場は、単純な異物摘出の手術単体でも10万〜15万円前後、術前の各種血液・画像検査、麻酔管理、入院費(点滴・注射含む)を合計した総額ではおよそ20万円〜35万円が一般的な目安となります。さらに、夜間救急での初診対応や、腸管切除・腹膜炎の洗浄ドレナージといった高度な手技が必要になった重症例では、総額40万〜50万円以上に達することも珍しくありません。
民間のペット保険に加入している場合、異物誤飲に伴う開腹手術や入院治療は基本補償の対象となるプランが一般的です。ただし、「補償割合(50%〜70%)」や「1日あたりの支払限度額」「年間の手術補償限度額」が設定されているケースが多いため、自己負担額がいくら発生するかを事前に確認しておくことが推奨されます。