三田市総合文化センター郷の音ホールの心臓部である各ホールの構造は、音響工学と視認性が極めて緻密に計算されています。チケット購入時や当日の座席選びで失敗しないために、大ホールと小ホールの座席表に基づく見え方の特徴を押さえておきましょう。
まず、プロセニアム形式を採用した大ホールのキャパシティは1,002席(1階席736席、2階席266席、車椅子席含む)です。1階席の前方ブロック(1〜6列目付近)はステージを見上げる角度になるものの、演者の細かな表情や息遣いまでダイレクトに伝わります。7列目以降は緩やかな傾斜(スロープ)が設けられており、前の人の頭が視界を遮りにくい構造です。2階席は舞台全体を見渡すパノラマビューが広がり、オーケストラの楽器配置や照明演出を立体的に堪能したい観客から「音のバランスが最良」と絶賛されています。
一方、シューボックス(靴箱)型をベースにした小ホールは定員約390席の親密な空間です。段床式の座席配置により、最後列からでも舞台までの距離が非常に近く、ピアノリサイタルや室内楽、アコースティックライブにおける視覚的・聴覚的没入感は特筆に値します。取材時に確認したホール関係者の談話でも、「小ホールは客席と舞台の境界が極めて自然に溶け合うよう設計されている」と語られており、どの席からでも満足度の高い鑑賞体験が得られます。