司法解剖や公判記録から明らかになった竹内愛美の犯行動機は、突発的な衝動と積年の生活ストレスが限界に達した結果でした。事件が発生した2016年8月末、直接の引き金となったのは「部屋の片付け」や「ゲーム機の音量」といった極めて日常的な口論です。
音楽やゲームを愛好しSNS上でも活発に発信していた弟の竹内諒さんと、アルバイトを掛け持ちしながら生活費を稼ぎ、家事の大部分を一人で背負い込んでいた姉の愛美。2人の間では、生活習慣の違いや金銭面を巡る軋轢が日常化していました。公判での被告人質問によると、口論の最中に弟から激しい暴言を浴びせられ、過去のトラウマや将来への絶望感が一気にフラッシュバックしたと述べています。
「この生活から逃れるには、弟を消すか自分が死ぬしかないと思い詰めてしまった」――法廷で語られたその言葉通り、弟が就寝した隙を狙い、台所の包丁を手にして凶行に及びました。さらに犯行後、なぜ遺体の切断という異常な行動に及んだのかについて、彼女は「遺体を外に運び出して隠そうとしたが、重くて運べなかった。小さくすれば捨てられると思った」と供述。パニック状態の中で現実逃避を図り、数日間にわたって作業を続けたという実態が浮き彫りになりました。