学生納付特例はしばしば「免除」と同一視されるが、正確には「猶予」である。この違いが将来の年金額に直結するため、最初に整理しておきたい。国民年金の保険料免除制度には「全額免除」「一部免除」「学生納付特例」など複数の類型があり、それぞれ受給額への反映ルールが異なる。
大きな違いは、免除期間は年金額に一定割合が反映されるのに対し、学生納付特例の猶予期間は追納しない限り受給額に反映されない点にある。具体的には、全額免除期間は2009年4月以降分で2分の1が老齢基礎年金に反映されるが、学生納付特例は0%だ。この差を見落とすと、老後に受け取れる金額が想定より大きく減ることになる。
この表から明らかなように、学生納付特例の最大の特徴は「本人所得のみで審査される」点にある。親の収入が高い家庭でも、本人に所得がなければ申請できる。これは他の免除制度にはない学生ならではの特例だ。