8〜9時間という大幅な時差は、一見するとコミュニケーションの障壁に感じられますが、業務設計次第では大きなアドバンテージへと転換できます。日本側で日中に進めた作業を夕方にイギリス側へ引き継ぎ、日本が深夜の間にロンドンでレビューや開発を進めてもらう「非同期型の24時間バトンタッチ体制」を構築すれば、プロジェクトの進行スピードを2倍に高めることが可能です。
一方で、この時差構造への適応には向き不向きが存在します。
【時差環境を味方にできる人・組織】
・チャットツール等でテキスト主体の非同期コミュニケーションが徹底できている人
・自律的にタスクの優先度を管理し、夕方の重なり時間(17時〜19時)に要点を集中して伝達できる人
・時差を利用して「寝ている間に作業が進むフロー」を意図的に作れる組織
【時差で消耗しやすいため注意すべき人・組織】
・即時レスポンスや頻繁な電話確認に依存した業務フローを行っている人
・日本の深夜帯まで現地とのミーティングに付き合い、ワークライフバランスを崩しがちな人
・時計の切り替え時期(3月末・10月末)のスケジュール再確認を怠り、ダブルブッキングを起こしやすい人