事件から14年が経過した2026年現在、ストーカーの手口はさらに巧妙化している。かつてのような電話やメール、探偵の利用にとどまらず、スマートフォンの位置情報共有アプリや、超小型GPSタグを悪用した「デジタルストーキング」が主流となっている。
法改正は繰り返され、相手の承諾なしにGPS機器を取り付ける行為なども規制された。しかし、技術の進歩は常に法の整備を一歩リードする。
現代のストーカーは、SNSの投稿写真に写り込んだ景色や、瞳に反射した街並みの画像からAIを用いて住所を特定する。逗子での事件が示した「執着心が生み出す執拗な情報収集」の本質は、デジタルツールを得たことで、より安価に、より隠密に行われるようになっているのが実情だ。