雨の日に拾われた、傷だらけのダンボール。その中にいたのは、かつて天才ダンサーと呼ばれた少年だった。小雪演じるヒロイン・巌谷スミレが彼を「ペット」として飼うことから始まる物語は、当時の常識からすればかなりアヴァンギャルドだったと言える。しかし、画面の中で子犬のような瞳を見せる松本潤の圧倒的な説得力が、奇妙な設定を極上のファンタジーへと昇華させた。
彼が演じたモモは、ただ可愛いだけの存在ではない。時折見せる鋭い眼差しや、プロのダンサーとしての葛藤、そしてスミレを包み込むような包容力。その多面性こそが、視聴者を惹きつけてやまない魅力だった。