新宿駅の東口エリアは、再開発が進みさらに洗練された街へと変貌を遂げている。その一方で、昭和の面影を残す雑居ビルの地下へと続く階段には、今日も長い行列が吸い込まれていく。並んでいる人々の言語は英語、中国語、韓国語、スペイン語と実に多様だ。彼らの目的はただ一つ、一杯の完璧なとんこつラーメンを体験することにある。
SNSのショート動画や旅行アプリでの口コミ拡散が、この熱狂をさらに加速させている。かつてのような「日本のB級グルメ」という枠組みを超え、今やエンターテインメント体験として消費されているのだ。行列に並ぶこと自体が、旅のハイライトとして位置づけられている側面すらある。